東京都独自の旅行助成制度「もっとTokyo」が始まっています。言ってみれば「Go To トラベル東京版」ですね。
この制度は東京都が実施する制度ですが、実は他の都道府県も同様の制度を始めているところもあります。
この事業の正式名称は「都内観光促進事業」・「もっと楽しもう!Tokyo Tokyo」です。
東京都の該当公式ページhttps://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2020/10/22/27.html
「かながわ県民割り」の解説記事はこちらをご覧ください。
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■ 追加情報1)10月26日夕方、小池都知事が「売り切れたのは500くらいの事業者のうちの10社くらいなんです。」と記者に語りました。また、年内に数回にわたって予算の追加配分を実施する予定もあるそうです。(10.26TV東京WBS)
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≪目次≫
1、もっとTokyo基本的内容
2、注意点
3、攻略:「実質ゼロ円・利益がでる」こともある
4、現地でのチェック漏れの可能性
5、まとめ
ーーーーーーーーーーーー|| 1、「もっとTokyo」基本的内容
(1)「東京都民」が「東京都内」を旅行した場合に割引が受けられる。
(2)「宿泊を伴う旅行」「宿泊のみ」「日帰り旅行」が対象となる。
(3)「宿泊」を伴う場合は、「1人1回5,000円」、日帰り旅行は「1人1回2,500円」が割引となる。
(4)「対象期間」は「2020年10月24日~2021年3月31日」まで。ただし予算(40万泊分、およそ20億円)に達し次第、終了。
|| 2、注意点
(1)政府事業「Go To トラベル」との併用ができるか。
併用できます。また政府事業割引分が減額されるという事もありません。
(2)対象となる予約
①予約する「旅行会社」の制限はある? ➡ あります。
予約する旅行会社、宿泊事業者・日帰りツアー会社は、あらかじめ東京都に「もっとTokyo」事業参加の申請をして承認された「登録事業者」でなければなりません。
登録事業者であれば、一般の旅行会社、インターネット予約専門旅行会社(オンライン・ツアー・エージェント(「OTA」))、各ホテル・旅館独自の予約サイト、「はとバス」などのバスツアー会社直接の予約のいずれも対象事業者となります。
予約の際ホームページなどで確認しましょう。
東京都の「承認作業」が混雑しているようなので、まだ承認が得られていない事業者も多いようです。
※「オンライン・ツアー・エージェント(「OTA」)とは、オンライン予約のみで営業する旅行代理店のことです。
②「対象商品」の制限はある? ➡ あります。
予約サイト、旅行代理店が登録事業者であっても、商品や宿泊先が「もっとTokyo」の対象となっていないものもあります。予約の際「対象商品」かどうか必ず確認する必要があります。
公式には「10月23日14時から順次開始」となっていますので、行きたい旅行、泊りたい宿がすぐに対象事業者・対象商品とはなっていないかもしれません。
③「日帰りバス旅行」も対象となる? ➡ 対象です。
日帰りバス旅行も対象となります。
(3)利用回数制限は? ➡ ないです。
利用回数制限はありません。予算があるかぎり何回でも利用できます。
(4)受けられる割引の期間中合計金額の制限は? ➡ ないです。
ありません。予算があるかぎり利用できます。
(5)最低利用金額の制限は? ➡ あります。
最低利用金額は、事業者の種類や宿泊の有無、Go To トラベルとの併用の有無などの区分により、何種類かに分かれます。
1)「宿泊付き旅行」と「旅行代理店・オンラインツアーエージェント経由で予約した『宿泊のみ』」の場合
①GoToトラベルと併用する場合 9,000円以上
②GoToトラベルと併用しない場合 6,000円以上
2)「宿泊事業者」に直接申し込んだ「宿泊のみ」の場合
①GoToトラベルと併用する場合 9,000円以上
②GoToトラベルと併用しない場合 この場合は「助成の対象外」となり、割引はありません。ご注意ください。
3)日帰り旅行(旅行会社・OTAで予約)
①GoToトラベルと併用する場合 4,500円以上
②GoToトラベルと併用しない場合 3,000円以上
例えば「はとバス」の場合は、「旅行業免許」も保有しているので、「もっとTokyo」事業者になれば「旅行業者」として扱われます。
おおかたのバスツアー会社は、旅行業免許もあわせてもっているところが多いわけですが、いつ「もっとTokyo事業者」の「承認」が得られるか未確定の部分もありますから、予約の際には必ず確認するようにしたいですね。
※より詳細なケースや、想定外の事がおこったときなどの詳しい注意事項は、制度公式サイトの「よくある質問」ページにくわしく書かれています。https://motto-tokyo.jp/pdf/TokyoTokyo-QA.pdf
PDFページですが、文字も大きく、とてもよく出来た、見やすいページです。
(6)「都民であること」関連の注意事項
①都民であることは「予約時」と「旅行完了時」の両時点で必須です。
②実際の宿泊ではチェックインの際、身分証明書の提示が求められるのが原則です。旅行者全員分の提示が求められるのが原則です。
③「予約サイト経由」の場合には、予約時に入力した住所で確認するとのことです。実際の旅行先でも身分証明書のチェックがあるようです。
④例えば2人で宿泊する場合「1人は都民、1人は他道府県民」だった場合は、「1人のみ」にしか助成が適用されません。
⑤旅行会社店頭で複数名分の予約をする場合には「代表者のみの身分証明書」でいいようです。この場合も実際の旅行先でも各参加者の身分証明書のチェックがあるようです。
より詳しくは公式サイト「よくある質問」の「<都内在住要件>」(1ページ目の一番下)をご覧ください。
https://motto-tokyo.jp/pdf/TokyoTokyo-QA.pdf
ーーーーーーーーーーーータイトル : 「もっとTokyo(もっと楽しもう!TokyoTokyo)を完全解説
・旅行が実質プラスに!
キャンペーンの使い方を分かりやすく説明
・GoToトラベルと併用可能な都民割引
・10/23予約開始【もっと東京】」
2020/10/22公開
この動画のYouTubeページ
|| 3、攻略:「実質ゼロ円・利益がでる」こともある
実際の旅行例と割引額の例
例1)例えば「1名」で「旅行会社経由」で「宿泊付き旅行」をした場合の「9,000円旅行」なら
割引額① ¥3,150円 ※Go To トラベル35%割引分
割引額② ¥5,000円 ※東京割り分の5,000円
③ ¥1,000円 ※Go To トラベルの地域共通クーポン15%分
割引合計 ¥9,150円
つまり旅行代がタダのうえに、¥150円残ります。
しかしこのケースでは、地域共通クーポンで「350円」分、もったいないことになっています。
地域共通クーポンは「15%」で計算した金額に「1,000円未満の部分があれば四捨五入する」というルールがあります。
9,000円の15%は「1,350円」ですから、500円未満の部分である「350円」は切り捨てされてしまいます。
つまり「350円」取りそこねているのです。
逆に地域共通クーポン部分が「1,500円以上」になるように予約金額を調整すると、「1,000未満部分、四捨五入ルール」で、もらえるクーポン券は「¥2,000円」に跳ね上がります!
逆に「500円」お得になってしまうのです。
「1,500円以上」になるような旅行金額の代表例は「10,000円」の旅行です。これに人数分を勘案すればいいわけですね。
地域共通クーポンは「四捨五入ルール」のせいで、最大20%還元となるのです。これは大きな注目ポイントですよね。
例2)「1)」と同じ内容で、旅行金額を「10,000円」の旅行にすると
割引額① ¥3,500円 ※Go To トラベル35%割引分
割引額② ¥5,000円 ※東京割り分の5,000円
③ ¥2,000円 ※Go To トラベルの地域共通クーポン、
割引合計 ¥10,500円 「1,000円未満部分は四捨五入」ルール
となり、タダで旅行ができたうえに、さらに「500円」のお小遣いももらえてしまうという素晴らしい助成キャンペーンです。
500円だと子供のお駄賃のようですが、大勢の人数での旅行なら、ちょっとしたお小遣いのレベルになりますよね。
|| 4、現地でのチェック漏れの可能性
(1)わたしはホテル宿泊で、「同泊者の滞在」をチェックされたことがない
私はホテルを使うとき、一人利用でもツインを2名宿泊で予約します。
しかし、都内のヒルトンやウエスティンなど、利用したどのホテルでも、同泊者が実際に宿泊したかどうかをチェックされたことは、過去一度もありません。
もし、もっとTokyoキャンペーンで友達が後で2人くることにし、エキストラベッドもオプションで頼んで予約すれば、割引額は3人分の「¥15,000円」になるわけですが、この場合もチェックはゆるいのでしょうか?
これはあくまで予想ですが、一流ホテルの場合プライバシーへの配慮から、極端に厳しいチェックはしないのではないかと想像します。
都側から厳しめのチェック要請はあるとは思いますが、一流ホテルがお客様との軋轢(あつれき)を覚悟の上で、厳しいチェックをし、わざわざ自社のブランドを傷つけるような、あかぬけない接客をするとは、ちょっと想像しにくいです。
制度的にはキチンとよく出来た制度ですが、実際の現場での運用は少しゆるくならざるを得ないと思います。
(2)長蛇の列、大忙し、お客様の長い待ち時間という状況下でのチェック
現実問題としては係の人の負担が大きすぎて無理なのではないでしょうか。
バスツアーでも旅館のチェックインでも、お客様が長~~い列を作っているのに、一人一人の身分証確認にたっぷり時間をかけることは非現実的です。
お客様のほうもせっかく楽しみにしていた旅行なのですから、気持ちのいい旅行をしたいですしね。
|| 5、まとめ
キャンペーンのスタートからいきなり売り切れが出るなど、大ヒットな滑り出しとなっていますが、割引対象はなにも人気ホテルだけではありません。
日帰りのバスツアーでも対象となりますし、承認が遅れていた宿泊事業者も今後追加されてくるはずです。
予約サイトをこまめにチェックするのがおススメですね。
いずれにしても公共の予算を利用したキャンペーンですから、節度をもって有効な利用をし、観光業への支援につなげたいですね。
ここ最近は街のいたるところに人出が戻ってきて、勢いも活気も取り戻し、景気上向きの予感を身近に感じることができます。
街のみんなが笑顔を取り戻し、未来に希望を感じることができる世の中は、とても幸せですよね!
今日もご覧いただきありがとうございます。
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