2020.11.17
Sekai
< 目次 >
1、コロナ後時代の「オンライン海外旅行」がいよいよ大ブレイク
2、オンライン海外旅行とは?
3、オンライン海外旅行サービス提供会社一覧
4、参加する場合の注意点
5、ツアー開催側は「YouTub」も併用した方がいい
6、ツアー開催側はZoomだけでなく「Google meet」もマークすべき
7、旅行業法の規制対象外なので新規参入が増える
8、まとめ
※長文はアプリ「Pocket」にURLをコピーして「読み上げ」してもらうと便利です。
 PCブラウザ版では読み上げ機能はないようです。

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1、コロナ後時代の「オンライン海外旅行」がいよいよ大ブレイク
最近のYouTube広告で、旅行代理店HISの「オンライン外旅行」の利用者が「のべ2万人を越えた」というものが流れていますね。

このサイトでも6月20日に「フィレンツェ観光ガイド片庭みめ」さんの記事を書きましたが、その頃からオンライン海外旅行のウェーブは来るだろうと思っていました。

ただ当時の私の目線は、現地のガイドさんたちが収入の道を絶たれてしまって失業状態になってしまう危機に立たされ、それを避けるために相対的に資金に余力のある旅行会社が

ガイドさんたちの「雇用確保」の趣旨で仕事を依頼し続けるために、「オンライン配信」をコンテンツジャンルとして育てていくべきだ、という発想でした。

オンライン海外旅行はかなり需要が盛り上がってきているので、結果的にはそうなりつつあります。今後も現地ツアーガイドさん達のオンラインガイドの仕事は増え続けるでしょう。大歓迎です!

私も、現地ガイドさんには過去に何度もお世話になったことがある経験者として、オンライン海外旅行の大きなウェーブがきていることはすごくうれしいかぎりです。

2、オンライン海外旅行とは?
JTBオンライン海外ツアー
JTBヨーロッパLtdが運営する「my bus」

オンライン海外旅行とはビデオ会議ツールなどを使って、現地のガイドさんが観光名所などの様子を動画で配信しなが案内し、お互いに音声でも会話ができる、というバーチャルな旅行体験が居ながらにしてできるサービスです。

金額的には二時間ほどで1,500円から3,000円程度、「おみやげ」などがつく場合は、5,000円程度の事もあるようです。「無料」のものもあります。

最近は価格設定が少し上がりつつある気がします。サービスが浸透してきて、当初は試験運用として遠慮がちだった価格設定が、いよいよ本格的サービスの価格設定に移行しつつあるようです。

ほとんどの場合、旅行会社の特集ページで募集要項が事前に公開されます。大体現地オプショナルツアーと似たような位置づけで募集されています。

現在最も力をいれているのはH.I.Sです。今年の5月頃にはすでに何本か見本動画が自社公式サイトにのっていた記憶があります。

さらにユーチューバーの「フィレンツェ観光ガイド片庭みめ」さんのように、現地在住のガイド業の方がYouTubeでライブ配信しているガイドさんもいます。

現在利用されているビデオ会議ツールはZoomが多いようですが、Google meetも使われています。

オンライン旅行のメリットは何日も仕事を休む必要がない上、費用もザックリ「100分の1程度」で楽しめることです。また十数時間も機内にこもる必要も、数時間のトランジットも一切ありませんよね。

このメリットを考えると、今後自由に海外に行けるようになったとしてもリアル旅行とは別ジャンルのものとして、人気はさらに高まり、しっかりとしたビジネスとして成長し続けると思われます。

市場規模は着実に広がっていくはずです。

アフターコロナのオンライン化の波のなか、大学講義・学校授業・セミナー(Weビナー)と並んで最も成長するビジネスのひとつといえるでしょう。

なおJTBでは、早くも「プライベートオンラインツアー」の販売も始めました。11月17日現在「120ユーロ~」の設定になっています。
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チャンネル名「フィレンツェ観光ガイド片庭みめ」さん
タイトル:「LIVE ライブIn Redゾーン寸前!?のフィレンツェ旧市街」
2020/11/13 にライブ配信
この動画のYouTubeページ
片庭さんのライブ配信は必要な要素がしっかりそろっていて、
オンライン海外ツアーのとてもいい見本だと思います。
19分58秒からの「サンタマリア・ノヴェッラ薬局」の店内は
まるで宮殿のように美しく、ため息をつきながら食い入って
観てしまいました。(画質は「720p」で!)
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3、オンライン海外旅行サービス提供会社一覧
エイチ・アイ・エス オンライン海外旅行
H.I.S.のオンライン海外ツアーページ
現在大手の旅行会社でもっともコンテンツが充実しているのはH.I.Sですが、おもなサービス提供会社の一覧を記載します。
「Top」→「海外旅行」にカーソルを合わせると「吹出し」がでます
HISオンライン体験アレンジ済みJTB  
JTBの西欧特集ページ(JTBヨーロッパLtdが運営する「my bus」公式サイト。全て「5ユーロ」からのワンコイン販売でおトク感マックスです! https://mybus-europe.jp/#OLT1
JTBは2020.11.14付けで「オンラインツアー販売開始」を告知しました。

日本旅行
日本旅行バーチャル海外ツアー
日本旅行もまだトップページに大きいアイコンボタンはなく、文字リンクだけです。
「トップページ」「海外ツアー」のページの少し下、「日本旅行からのお知らせ」の中に専用ページのリンクがあります(日本旅行アジア)。

ミキキートス
ロコタビ 
ロコタビが運営する「世界ホーダイ」公式サイト 
世界ホーダイは「月額定額1,980円」


番外編として「YouTube」も当然はずせません! https://www.youtube.com/ 

気軽に楽しめるオンライン海外旅行を存分に楽しんで、現地ツアーガイドさん達もガッチリ応援しましょう!
JTBの海外商品おとりよせサイト

4、参加する場合の注意点
バーチャルツアーに参加する側は、ただ観ているだけで何ら問題はありません。気楽です。ただ注意すべきこともあります。

国によっては通信インフラの整備が遅れ、回線の状態がよくない国もあります。無料の場合はいいとして、有料ツアーの場合にはちょっと残念です。

参加申し込み前に旅行会社に質問してみる事をおすすめします。

②ツアーによってはガイドさんが実際に街を歩いて動画を配信するのではなく、「写真をスライドショー」のように写しながら、「室内で解説」しているだけというものも見うけられます。これも非常に残念です。旅行会社に事前に聴きましょう。

例えば「2時間で10か国周遊」などというバーチャルツアーの場合は、東京にいる司会者が各国のガイドさんに呼び掛けて現地の様子をリポートしてもらうという形式のものもあります。こういう場合はちょっと注意が必要です。

何が問題かというと、私も一度観ましたが、10か国ですから1人のガイドさんが大体10分くらいの持ち時間しかないわけで、まるでNHKTVの「年末の世界の今を生中継!」みたいな内容になってしまうのです(^^;)。

全く旅行気分には浸れません。無料ならともかく、有料ツアーとしては海外旅行という感じではありませんから注意が必要です。

参加時の注意として、ZoomでもGoogle meetでも、こちらの音声が入らないよう音声入力を「OFF」にしておく必要があります。「別にしゃべらないから大丈夫・・・」と思うなかれ。

テーブルの上の物が落ちたり、スマホの着信音、急な訪問者のドアチャイムなど、思わぬ物が音を出してしまうことがあります。

すっかり旅行の世界に入り込んでいた参加者の熱が一気に冷めてしまうことになりかねません。「せき」や「くしゃみ」だってしっかり入ってしまいます。

大体のバーチャルツアーではビデオ通話ツールの事前オリエンテーションを行っていますから、そちらで確認するといいでしょう。

現在はビデオ会議アプリ「Zoom」がもっとも使われているようです。

Zoomについては過去にも記事をいくつも書いています。

また使い方解説YouTube動画も沢山アップされています。「パジちゃんねる」さんの4月から6月くらいの動画は非常に参考になります。

5、ツアー開催側は「YouTub」も併用した方がいい
(1)YouTubeはブラウザで気軽に観られる
Zoomがこれだけ普及した一番の要因は、当初のZoomは画面がシンプルで操作がとても簡単だったからです。

現在はセキュリティ強化と機能強化で今年4月頃までの画面とは同じツールとは思えないほど複雑・難解になっています。

そこにいくとYouTubeは何も考えなくてもブラウザでさくっと観ることができます。

新しいサービスが普及するには「かんたん」「手間もひまも不要」という要素が欠かせない要素です。

YouTubeライブ配信で充分Zoomと同様の配信が可能なので、観る側としてはYouTubeライブ配信で充分です。

例えばプライベートなツアーガイドを個人的に依頼して、自分たちだけのツアーを組むという場合には、会話も双方向でできないといけませんからビデオ通話アプリである必要がありますが、20人も30人も参加するオンライツアーでは音声機能はむしろないほうがいいでしょう。

ひとむかし前はWeb上で目にする動画コンテンツには、たいてい「Windows Media Playerが必要です」という文字が入っていたものですよね。でも今はあのロゴもほとんど目にすることはありません。

今では目にする9割以上が「YouTube」のロゴです。

私も過去にやっていましたから経験がありますが、.mov形式で自分のPCか外付けハードディスクに保存しておかなければならなかったので、だいぶディスクの容量をいじめていました。

Zoomでも自分のディスクに保存しておく必要はありませんが、歴史を振り返ってみるとあきらかに「YouTube」のほうが残るだろうなと感じます。

(2)YouTubeのほうが画質も良い。
ライブ配信ツールの代表はZoom、Google meet、Webexなどですが、これらはアプリをあらかじめインストールして、多少の使い方も予習しておく必要があります。

でもYouTubeのライブ配信はそんな面倒はいりません。ブラウザで観ながら、気軽にチャットにも参加できます。

それからビデオ通話ツールの場合、上でも触れたようにこちらの音声も誤って流れてしまうことがあります。

そこにいくとYouTubeライブ配信はチャットのみなので、参加者側が特に設定しなくとも雑音が入ることはありません。

そして国によっては通信インフラの関係でZoomでは回線落ちの可能性もありますから、予備で2つ目のツールも利用して同時配信しておく方がサービスの質を落とさないようにすることができます。

参加者が観やすいほうを選択できるようにという意味でも、2ウェイで配信するほうがあきらかにいいですよね。

そしてZoomは元々画質が悪いという難点がありました。最近は改善はされてきたものの、720pDVD品質にする場合ですらこちらで設定し直す必要があるようです。

さらに1080p画質にいたっては「使用が制限」され、最上位プランですらサポートにリクエストしてお伺いをたてないといけないようです(^^;)。

Zoomである必要はもはやないのではないでしょうか。


(3)Zoomで開催日時を指定したライブでは時間が合わない事が多い
わたしも参加しようと何度も思ったことがあるのですが、ことごとく時間が合わずまだ一度も参加したことがありません。

そんな時、YouTube動画にしてもらい「限定配信」の設定にしてもらえば、代金支払い済みの参加者だけがいつでも好きなときに見ることができるようになります。

Zoomと同じようにURLを送ればいいだけですから。

(4)どんなツアーなのか、さわりのショートムービーをYouTubeに公開してほしい
またお金を支払う以上、どんなガイドさんなのか、あるいはその国の通信インフラは有料サービスに見合う画質なのかなど、「さわり」くらいは予告編として見たいものです。

その辺を過去動画の短縮ダイジェスト版として、さわりだけでもYouTubeで無料公開してほしいですね。

YouTubeでも充分内容の充実した旅行もの動画は、無料で見れるものが沢山ありますからね。有料である以上「見本」は大事です。

YouTubeにアップしておけばそのダイジェスト版を自社のサイトに貼りつけることも簡単にできますしね。

6、ツアー開催側はZoomだけでなく「Google meet」もマークすべき
今年の7月頃からだったでしょうか、PC 版「Gmail」の画面一番左下に、「会議を新規作成」「会議に参加」というと文字が出るようになり、「Google meet」へ簡単にアクセス出来るようになりました。

「Zoom」は今年大ブレイクしました。あるデータでは4月時点で世界で3億人が登録しているようです。

ところが「Gmail」は、2019年末ですでに「世界で20億人」のアクティブユーザーがいると言われています。2020年もあと1ヶ月ちょっとと迫った現在ではさらに大きく伸びているでしょう。

普段から使っているGmail画面にあるボタンを「ぽちっ」とするだけで簡単に使うことができるわけですから、「Google meet」の利用者は今後どんどん増え続けるでしょう。

「20億 vs 3億」ではちょっと比較になりませんよね。今後は「Google meet」のほうがメジャーになっていくでしょう。
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チャンネル名「戸田覚」さん
タイトル:「【保存版】8分でわかる!Google Meet。
ついに定番のテレビ会議サービスが無料で使えます!」
2020/05/17公開
この動画のYouTubeページ
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チャンネル名:「スマホ・iPhoneのウラ技チャンネル!by WEBハンター」さん
タイトル:「
スマホアプリGoogle Meetの使い方!
ダウンロード〜会議に参加・招待する方法
【グーグルミート】タブレットでも使える!」
2020/05/15公開
この動画のYouTubeページ


7、旅行業法の規制対象外なので新規参入が増える
オンライン海外旅行、バーチャル海外ツアーは「動画コンテンツを提供」するだけなので、旅行業法にいうところの「旅行」には当たらないと考えられます。

そうすると「旅行業免許」は必要なく、免許なしで配信サービスを提供できる事になります。

そう考えると、今後は他業種からの新規参入が増えても不思議ではありませんよね。「VR」「AR」「MR」などが浸透しつつある今では、コンテンツの充実・品質を高めていく「商品開発」も視野に入れていく必要がありそうです。

参加する側からすれば内容の濃いコンテンツが矢継ぎ早にどんどん追加されることは大歓迎ですよね。5G元年のいま、新しい未知の楽しい体験をたくさんの人が探しています!

ちなみにANAセールスは「ANA VIRTUAL TRIP」というサービスを2年前から始めていますが、これは「旅行者にVR(バーチャル・リアリティー)機器をレンタルする」というサービスです。

オンライン海外旅行をVRで提供する、というものではありません。しかし感染症や高齢などの理由で実際に足を運べない方々には大人気のようです。
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チャンネル名:「ANA Global Channel」さん
タイトル:「「ANA VIRTUAL TRIP」 VRで新しい旅行体験を」
2018/03/22公開
この動画のYouTubeページ

「0:56秒」あたりからが本題のVR機器を使うシーンです。
VR機器を使うとどんなふうに景色が見えるのかとても
分かりやすく動画上でも体験できます。
簡単に表現すれば、正に「どこでもドア」で、
「向こうの世界に異次元トリップ」したような
感覚になります!
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8、まとめ
ファイザー製薬のワクチン開発が完成に近づいていることはとても喜ばしいことです。大きな希望を感じるニュースですよね。

しかし以前のように気軽に海外旅行に行ける時代はまだ当分来ないでしょう。3年先か4年先か見えません。

日本ではワクチン摂取が誰でも受けられる状態になるのが来年一杯かな、というところでしょうか。でも国内でも受けたくないという人が一定数いるし、海外ではもっと多いでしょう。

そして旅行先として人気のヨーロッパではいまだにパンデミックが続いているわけですから、日本国内が良くても渡航先の状態が改善されない以上、いくに行けません。

習慣や気質・文化、マナー感覚や他に迷惑をかけないようにする思いやりのこころ感覚の違いは、残念ですが、どうすることもできません。

仮に問題ないレベルまで下火になったとしても、特に流行しているわけではない「マラリア」ですらその可能性のある国への旅行はちゅうちょを感じるわけですから、「完全撲滅宣言」が出ない限り、むかし通りの気楽な旅行が簡単に戻ってくることはないでしょう。

余談になりますがわたし自身は、これについては神経質ではありません。ウイルスとの闘いは歴史上もずっと続いてきましたし、生きている限り今後も避けては通れません。

重症化の割合いも毎年繰り返される季節性インフルエンザとほぼ変わらないし、例年と同じように周りの方への迷惑とならないようマナーを守り、受けられる検査は受け(今年2度やりました)、季節性インフルエンザの予防接種も受けて、淡々と日々自分のやるべき毎日を生きるだけです。

本題に戻ります。そんな風に何年もの長い期間、今まで私たちに親切にホスト役をしてくれていたガイドさん達の収入はどうなるのか考えると、胸が苦しくなります。「もし自分がその立場だったら・・・」と想像するとゾッとしてしまいます。

そんなわけでオンライン海外旅行はこれからは益々普及していくと思いますし、そうなることを望みます。

自分も楽しんで幸せな気分になれて、それが遠くのはるか彼方にいる日本に想いを寄せてくれる人の足しになるのなら、そんないいことはないですよね!

それに日本では当たり前なことも、東南アジアなどでは苦労しないと手に入らない事や物も沢山あります。

外国のリアルをつぶさに見ることは、日本がいかに恵まれた国であるか、自分がいかに幸せな環境で毎日を送ることができているかを、目の当たりに「知る」ことができる絶好の機会でもあります。

私たちも少しでも海外在住旅行ガイドさん達の役に立つためにもオンライン海外旅行を積極的に利用しましょう(^_-)☆。

今日もご覧いただきありがとうございます。

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